鵞足炎(がそくえん)は、膝の内側にある特定の筋肉群が炎症を起こす症状です。具体的には、膝の内側を通る薄筋(ほくきん)、半腱様筋(はんけんようきん)、縫工筋(ほうこうきん)の3つの筋肉が関与します。これらの筋肉がガチョウ(鵞)の足の形状に似ていることから「鵞足」と呼ばれています。
鵞足炎の主な原因は、過剰な牽引力やオーバーユースによるものです。特に、ランニング、バスケットボール、サッカー、水泳の平泳ぎなど、膝に負担のかかるスポーツをする人に多く見られます。また、膝関節の形態的な問題(例えば外反膝など)がある場合にも発症しやすい傾向があります。
鵞足炎の症状としては、膝の内側に痛みが現れ、運動後や安静時にも痛むことがあります。進行すると腫れも生じることがあります。
炎症の抑制: 初期の段階では、炎症を抑えるために冷却療法や電気療法が行われることがあります。冷却療法では、痛みや腫れを軽減するために氷や冷却パックを使います。電気療法では、炎症を抑えるための電気刺激が用いられます。
手技療法:ストレッチング、マッサージなどの手技療法が行われます。特に、鵞足部に牽引を起こしている筋肉の緊張をほぐし、関節の可動域を改善することが目的です。
運動指導: 鵞足炎を引き起こす原因となる不適切な運動フォームを修正するため、専門家による正しい運動指導が行われます。適切な運動フォームを身につけることで、再発を防ぐことが期待されます。
装具やサポート具の使用: 必要に応じて、膝のサポートや保護のために装具やサポート具(例えば、膝サポーター)を使用することがあります。
経堂ちとふな中央整骨院
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