夏に多いギックリ腰の理由と予防法
こんにちは、経堂ちとふな中央整骨院です。
夏になると、ギックリ腰の患者さんが増える傾向があります。
「ギックリ腰といえば冬に多いのでは?」と思われがちですが、実は夏にも注意が必要な時期です。
今回は、なぜ夏にギックリ腰が起きやすいのか、その原因と予防方法についてお話しします。
夏にギックリ腰が増える主な理由
1.冷房による身体の冷え
真夏の暑さから逃れるためにエアコンの効いた室内に長時間いると、腰やお腹まわりの筋肉が冷えて硬くなりやすくなります。血行不良や筋肉のこわばりが原因となり、ちょっとした動きでギックリ腰を起こしてしまうことがあります。
特に、冷房の風が直接腰に当たるような状況は注意が必要です。
2.夏バテによる筋力低下や栄養不足
暑さで食欲が落ちたり、水分補給が不足したりすると、筋肉に必要な栄養素が届きにくくなります。その結果、筋力や柔軟性が低下し、腰への負担が増すことでケガをしやすくなります。
夏でもたんぱく質やミネラル、水分をしっかりとることが大切です。
3.レジャーや不慣れな動きによる負担
夏は旅行、キャンプ、帰省、引っ越しなど、普段とは違う動きや重い荷物を持つ機会が増える季節です。準備運動や体の使い方を意識せずに急な動作をすると、腰に過度なストレスがかかり、ギックリ腰につながることがあります。
腰部の深部筋(体幹インナーマッスル)の強化
腰部を安定させるために重要なのが「腹横筋(ふくおうきん)」「多裂筋(たれつきん)」などのインナーマッスルです。これらは体を動かすというよりも**姿勢を安定させる“固定筋”**として働きます。
具体的対策:
- ドローイン(お腹をへこませながら呼吸するエクササイズ)
- プランク(姿勢保持トレーニング)
- ピラティスや体幹トレーニング
2. 腰椎と股関節の可動性・柔軟性の維持
腰だけでなく、股関節や胸椎の動きが硬いと、代償的に腰椎が過剰に動かされて負担が集中します。とくにハムストリングス・腸腰筋・大殿筋の柔軟性が重要です。
具体的対策:
- ハムストリングスストレッチ(前屈など)
- 腸腰筋ストレッチ(片膝立ちの姿勢で骨盤を前に押し出す)
- 股関節まわりのモビリティエクササイズ(円を描くような動き)
3. 姿勢と動作の改善(アライメントの意識)
猫背や反り腰、骨盤の前傾・後傾など、不良姿勢が持続すると腰部に慢性的な負担がかかります。また、「物を持ち上げる動作」「立ち上がる動作」などにおいて、正しい身体の使い方をすることも重要です。
具体的対策:
- 物を持つときは膝を曲げ、腰を落とす「スクワットリフト動作」を意識
- デスクワーク中は、骨盤を立てた姿勢+腰椎前弯を保つ(必要に応じてランバーサポート使用)
- 長時間の座位中に肩甲骨まわりを動かす(胸椎の可動域を保つ)
4. 冷えによる筋緊張と血流低下の対策
腰部が冷えると血流が悪くなり、筋肉の酸素供給が低下して筋緊張が高まりやすくなります。この緊張が積み重なると、急な動作で筋・筋膜に微細損傷を起こしやすくなります。
具体的対策:
- 夏でも就寝時や冷房の効いた室内で腰回りを冷やさない(薄手の腹巻きやブランケット使用)
- 可能な限り湯船に浸かり、深部体温を保つ(38〜40℃で15分程度が目安)
- 血行促進のために軽い有酸素運動(ウォーキング、ストレッチ)を日常的に取り入れる
5. 自律神経の安定と睡眠の確保
自律神経が乱れると、筋肉の緊張や疲労回復能力にも影響が出ます。特に夏場は冷房・暑さ・寝苦しさで睡眠の質が落ち、自律神経が乱れやすくなります。
具体的対策:
- 毎日同じ時間に寝起きする「生活リズムの安定」
- 寝る直前のスマホやカフェイン摂取を避ける
- 就寝環境の見直し(適温・適湿の室内、アイマスクや耳栓の活用)
6. 急な負荷や突発的な動作を避ける
筋肉・関節・神経が準備されていない状態で急に動いたり重い物を扱うと、腰部に損傷が生じやすくなります。
具体的対策:
少しでも違和感を感じたら動作を中止し、患部を温めるか安静にする
運動や作業前のウォームアップを徹底する
長時間の運転やデスクワーク後、いきなり重いものを持たない
違和感を感じたら、早めの対応を
「少し違和感があるだけだから大丈夫」と放置せず、少しでも不安がある場合は早めにご相談ください。初期の対応が、その後の回復を大きく左右します。
経堂ちとふな中央整骨院では、痛みの軽減だけでなく、再発を防ぐ体の使い方や生活習慣についてのアドバイスも行っています。
ぜひご相談ください。
経堂ちとふな中央整骨院
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