気温の変化に対応するためには、身体をバランスさせ、体温を調節するためのツボを刺激することが重要です。今回は鍼灸師が気温の変化に効くツボのいくつかをご紹介します。
- 大椎(だいつい):首の後ろ、頭蓋骨の際にあるくぼみに位置しています。体温を調節し、自律神経のバランスを整えると言われています。
2.百会(ひゃくえ):頭のてっぺんにあり、両耳の先を結んだ線と正中線が交わるところ。頭痛や肩コリ、気分の改善が期待できます。少し強めに押すと目覚めによく、やさしく押すとリラックスによいとされます。
3.内関(ないかん):足首の内側、くるぶしの骨の後ろにあるくぼみです。体温を調節し、冷えを緩和すると言われています。
4.外関(がいかん):手首の外側、シワのできる部分の中央から肘に向かって指3本分のところ。頭痛や疲れ、むくみやめまいの改善が期待できます。
5.三陰交(さんいんこう):内くるぶしの上にあるくぼみです。体温を調節し、冷えを和らげる働きがあります。
ツボを刺激する際の基本的な押し方は、以下の手順に従って行います。
- 必要なツボを特定します。前回ご紹介したツボの位置を確認し、自分の身体に対して正確に特定します。
- 快適な姿勢を取ります。座っているか、寝ている姿勢でリラックスし、身体を支えるための適切なクッションを使用します。
- 指または指圧棒を使用します。親指、人差し指、中指など、使いやすい指を選びます。または、指圧棒を使用することもできます。
- ツボに優しく圧をかけます。適度な力を加えながら、ゆっくりと圧をかけます。痛みや不快感を感じた場合は、圧を軽くするか中止してください。
- 時間をかけてゆっくりとマッサージします。ツボを刺激するために、ツボの上で指を回したり、軽く押したり、指圧器を使って揺らしたりします。5〜10秒間、あるいは快適な感じ方に合わせて刺激を与えます。
- 反対側のツボも刺激します。両側の対応するツボを同じように刺激すると、効果が高まる場合があります。
ツボへの反応は人それぞれです。弱い力でも効く人もいますし効きすぎる人もいます。当院では鍼灸師が反応を見ながら個人に最適な方法(マッサージ、鍼、灸)でツボを刺激します。
ご気軽にご相談ください。