肩の痛みが続き、肩を動かすのがつらいと感じたことはありませんか? 特に、40代以降で急に肩の痛みを感じるようになった場合、**四十肩(五十肩)**という言葉を聞いたことがあるかもしれません。四十肩は、中年以降に多く見られる肩の疾患で、日常生活に支障をきたすことがあります。今回は、四十肩の症状や原因、治療法について詳しくご紹介します。
四十肩の症状
四十肩の症状は個人差がありますが、代表的な症状には以下のようなものがあります。
1. 夜間痛(安静時の痛み)
四十肩の最も特徴的な症状の一つが、夜間痛です。寝ている間に肩の痛みが強くなり、寝返りを打つのもつらく感じることがあります。肩関節周囲の腱や筋肉が炎症を起こし、肩にかかる圧力が痛みを悪化させるためです。痛みで眠れないことも多く、生活の質に大きな影響を与えることがあります。
2. 肩の痛み
肩を動かすときに、痛みを感じることがあります。特に、腕を上げたり、後ろに回したりする動作で痛みが強くなることが多いです。例えば、荷物を持ち上げようとしたり、腕を上げるときに痛みが走ることがあります。日常生活でも肩の痛みが邪魔をして、思うように動けなくなります。
3. 可動域制限
四十肩では、肩の可動域が制限されることがよくあります。肩を上げたり、後ろに回したりする動作が難しくなり、肩が固まったように感じることがあります。肩を動かす範囲が狭くなり、腕を上げることができなかったり、後ろに回すのが困難になったりします。
4. 肩のこわばり・硬さ
肩周りの筋肉や腱が炎症を起こしてこわばり、硬さを感じることがあります。これは肩の動きがスムーズでなくなる原因となり、痛みを引き起こします。肩がこわばることで、普段の生活動作に支障をきたすことがあります。
5. 運動後の痛みの増強
肩を使った後に痛みが強くなることがあります。特に、肩を使うスポーツや家事などで肩に負担がかかると、痛みが悪化し、炎症が広がることがあります。運動後は、痛みが増すことがあるため、無理をせず休養を取ることが大切です。
四十肩の原因
四十肩の原因は一つではなく、いくつかの要因が重なり合っています。主な原因には以下のものがあります。
1. 加齢による組織の変性
加齢とともに肩関節周囲の組織(特に腱や靭帯)が変性し、柔軟性が低下します。これにより、肩を動かす際に痛みを感じやすくなります。さらに、血流が減少し、筋肉や腱の修復が遅くなります。
2. 肩の使いすぎや不自然な動作
肩を繰り返し使うことや、無理な動作が肩に負担をかけます。例えば、長時間同じ姿勢で作業を続けたり、肩を過度に使うスポーツをしていると、肩の筋肉や腱にストレスがかかり、炎症を引き起こすことがあります。
3. 筋肉や靭帯の不均衡
肩を動かすための筋肉群が不均衡になっていると、関節に不自然な負担がかかり、炎症が起きることがあります。特に、肩周りの筋力が弱い部位や過剰に働いている部位があると、肩の動きに偏りが生じ、痛みが出ることがあります。
4. 外的な衝撃やケガ
スポーツや事故で肩を痛めると、腱や筋肉が損傷し、炎症が起こることがあります。軽い外的衝撃でも繰り返し発生すると、慢性的な痛みに繋がることがあります。
四十肩の治療法
四十肩の治療は、痛みの軽減や肩の可動域を回復させることを目指します。以下の方法が有効です。
1. 手技療法
肩の可動域を回復させることやストレッチで原因となっている筋肉をほぐす。
また痛みによって失われた筋肉量を増やすための筋力トレーニング、動的ストレッチなどが効果的です。
2. 温熱療法や冷却療法
痛みが強い場合、温熱療法は肩の血流を改善し、冷却療法は炎症を抑える効果があります。
まとめ
四十肩は、加齢や肩の使い過ぎ、筋肉の不均衡などが原因で発症することが多い肩の疾患です。夜間痛や肩の可動域制限、痛みなどが主な症状で、生活に大きな支障をきたすこともあります。しかし、早期に適切な治療を行うことで、症状を改善し、再発を予防することが可能です。
経堂ちとふな中央整骨院
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