「肉離れ(筋損傷)」を専門的に解説|経堂ちとふな中央整骨院
こんにちは。経堂ちとふな中央整骨院です。
今回は、「肉離れ」と一般的に呼ばれる筋損傷(muscle strain/筋線維損傷)について、整骨院レベルでも理解できるように専門的な病態生理・評価・治療理論を解説します。
① 肉離れ(筋損傷)の定義と基本的概念
肉離れは、筋肉に急激な負荷がかかった際に、筋線維・筋膜・筋腱移行部などが損傷することを指します。
医学的には筋損傷(muscle strain injury)/筋断裂とされ、筋線維の微細損傷〜部分〜完全断裂まで含む広い概念です。
筋損傷は、通常**収縮状態にある筋に強い伸張ストレスが加わったとき(遠心性収縮)**に発生します。これが運動単位の許容範囲を超えると、筋線維内部や筋腱接合部で損傷が起きます。
② 病態生理学 — 損傷メカニズム
遠心性収縮(eccentric contraction)と組織破壊
筋肉は収縮中に伸ばされると、張力(tension)が急増し、筋線維間の組織が断裂しやすくなります。
筋線維や筋膜は弾性限界を超えると破断を起こし、これが痛みと機能低下につながります。
また、筋腱移行部(musculotendinous junction)は生理学的に伸張への適応性が低く、損傷が起こりやすい部位として知られています。
③ 組織レベルと損傷の種類(専門的分類)
筋損傷は、伝統的にはI〜III度に分類されます:
- I度(軽度):筋線維のミクロレベルの損傷・炎症のみ(疼痛軽度)
- II度(中等度):筋線維の部分断裂と中程度の機能障害
- III度(重度):筋断裂や筋腱単位の構造的断裂(機能喪失・歩行困難など)
最新の専門文献では、筋損傷を構造的/非構造的や**部位・形態(筋腹内・筋膜周囲・筋腱接合部など)**でも分類し、治療方針の精緻化を図っています。
④ 臨床評価のポイント(高度な視点)
整骨院での評価は痛みだけでなく、機能的な障害・組織損傷の程度・変性リスクまで見ます:
◎ 触診・圧痛
断裂が起きた部位に明確な圧痛・硬結・凹みが触れることがあります。
これらは筋腱複合体の損傷指標です。
◎ 可動域と収縮テスト
損傷筋の伸張痛・自動収縮痛の有無を評価し、筋機能の低下を確認します。
◎ 画像評価(医療機関との連携)
超音波(エコー)やMRIは、損傷部位・範囲・断裂様式を視覚化できます。
整骨院との連携で、より詳細な治療プランを立てることが可能です。
⑤ 施術理論 — 整骨院でできる専門的介入
整骨院では、肉離れの病態を理解したうえで、段階的な介入を行います:
■ 急性期(受傷直後)
- 患部の急性炎症抑制(冷却・安静)
- 疼痛閾値の調整(マイクロカレント・低周波療法)
- 局所過緊張の弛緩(筋筋膜リリース)
急性期は炎症が主体ですので、過度に刺激せず組織修復を優先することが重要です。
■ 修復期〜再構築期
炎症が落ち着いた段階では
- 等張性収縮トレーニング(筋力・神経制御の再獲得)
- エキセントリック強化(筋腱単位の適応性改善)
- 筋膜・結合組織の滑走改善
- 動作パターンの修正
などを通じて再断裂のリスクを最小化します。
■ 構造適応と再発予防
肉離れ後には、筋・腱周囲の結合組織のリモデリングが必要です。
これには、動的制御・バランス・神経筋協調の再教育が不可欠です。
⑥ 専門的セルフケア・予防
整骨院での治療に加え、患者さんが自宅で行える専門的な介入として:
✔ 動的ウォームアップとストレッチ(筋長–張力関係の最適化)
✔ 筋力と柔軟性のバランス訓練(特にハムストリングス・腓腹筋など)
✔ 疲労管理と回復サイクルの調整
これらは肉離れ発生の生体負荷を低減し、再発予防につながります。
まとめ — 病態から回復までの一貫した理解
肉離れは単なる「筋が切れた」という表現ではなく、
生体力学的ストレス → 組織レベルの損傷 → 炎症反応 → 機能低下
を含む複合的な筋損傷過程です。
整骨院では、
✔ 急性の炎症管理
✔ 修復促進
✔ 機能再獲得
✔ 再発予防
までを見据えた段階的な治療計画を立てます。
「急な痛みが引かない」
「再発が怖い」
そんな症状がある方は、ぜひ経堂ちとふな中央整骨院にご相談ください。
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